自らの健康と自らのルーツを重ね合わせる
こんにちは、ジャッキー岩下です。
突然ですが、皆さんは「自己防衛」という言葉にどのようなイメージをお持ちでしょうか。
私はある疾患を持っていたのですが、その5回目にして最終の手術の際に、その手術とは関係のない右の腎臓の75%の機能が奪われてしまうという医療ミスが起きました。 医者側からすれば、腎臓は2つあって1つ機能しなくなってもあまり支障はない、と問題視もされませんでしたが、こちらとしては2つの健康な腎臓のうち1つを医者側のミスで奪われたわけです(これについてはまた別の機会に詳しく述べますね)。 そしてその一年内に父親の膵癌(既に他界)、母の認知症やらと続けさまに目の前でこれまでの「普通の生活」が壊れていき(これも折を見て別の機会にお話しします)、そのすべてがこのカナダという国の医療体制に所以するもので、私は怒りにも近い医療不信を抱くようになっていました。
そしてCOVID-19。
小さい頃に受けた日本脳炎の予防接種でそれは酷い副作用を起こして以来、母は私に一切の予防接種を受けさせてこなかったのですが、それが功を奏したのか、私はこの五十幾年はやり病とも予防接種とも無縁の人生を送っており、この二年強のパンデミックの間、予防接種を受けていないということで担当していた3つのヨガ教室を失いましたが、風邪もひかずインフルエンザにもCOVID-19にも感染していない私とは対照的に真面目に(社会的な圧力に押されて)2回目、3回目の接種を受けた夫や同僚が繰り返し後遺症を発症しているのを見て、私はいよいよこの国・この州政府の医療に疑心を抱くようになり、この国の医療に「殺されない」ように生きる術を真剣に考えるようになりました。
身体の物理的な健康はヨガで保てていますが、もっと根本的なところで「健康に生きる(または健康なままで大往生する)」ためにもっとできることはないか、といろいろ考え、昨年から徐々に始めた食生活の見直しを今年の正月明けからもう一歩踏み込んで自分自身を実験台にして変化を見つめてみようと思いました。
昨年から実践したことは、1) 自宅の庭で育て収穫した野菜を食べる、2) 遺伝子組み換えのない食品を食べる、3) 一日14時間以上断食する、の3つ。
今年から実践しているのは、4) 肉を食べない、5) 砂糖・糖質を一切摂らない、の2つ。
かなり前になりますが、日系カナディアンの栄養士の方が、過去一万年食べてきたものが人の消化吸収の仕組みを形成するというお話をされていて、それを思い出し思い立ったのが、私たち日本人のDNAに合う食事を摂る、ということでした。
近年の考古学や古文書の解読、出土品の再検証などで、一万年前の私たち日本人の先祖、縄文人たちは山と海の恵みを受けた「海洋民族」であったことがわかっています。 海では良質のタンパク質・脂質である魚や貝の漁をし、ミネラルや食物繊維の多い海藻や藻を採取し、山(陸上)ではビタミン豊富な木の実集めて、原生の稲、ヒエやアワなどの穀物を刈って暮らしていたと言われています。 また私たち日本人はそういう縄文の食生活ゆえ生海苔やひじきを消化する酵素を持っていますが、糖の分解はあまり得意ではないので、世界で最も糖尿病になりやすい人種であると言われています。
おそらく同じ先祖であろう北南米の先住民にはアルコールを分解する酵素が無いまたは少ないのでアルコール中毒になりやすいことを踏まえると、植物の蔓や完熟柿・干し柿などで甘味を得ていた日本人が戦後精製された小麦粉や砂糖を頻繁に食するようになったことで糖尿病になりやすくなるという根拠にも納得がいくわけで、そうであるならば、私たちの先祖の食生活に立ち戻って、縄文時代当時と全く同じとはいかないものの、それに寄せた食事をすると何かしら良い結果が出るのでは、と予測を立てて実行してみることにしたのです。
もともと肉よりは魚が好きで、肉・魚よりも野菜が好きなので、お肉を絶つことに抵抗はありませんが、大好きなパンや麺類、ワインなど絶つのは難しいかもしれないと感じたので、調味料としての甘味には砂糖の代わりに自家製の濃縮甘酒、煮沸消毒されていない生蜂蜜、ダークモラセスを使い、何か甘いものが食べたいと思った時には食物繊維が豊富な無花果やプルーンなどドライフルーツを食べ、市販の化学調味料や塩味の強いスナック菓子の代わりに小魚とナッツ(ちりめんじゃこやうるめいわしとアーモンドや南瓜の種)のミックスを手作りする、という糖分や化学調味料を断って体内酵素を温存させる食生活を開始しました。
そしてこの糖分を断ち、何でも手作りする食生活を始めて一か月もたたないうちに驚くほど顕著に体脂肪が減少し、断捨離しようとしていた10年前の洋服が再び着れるようになる、というダイエット成功率100%という結果をもたらしました。
このメールでも触れている縄文時代へのDNA回帰、食生活だけでなく、女性の社会的な立場と健康についても当時の人々の生活から学び取り、今の生き方に適用させていくことでより生きやすい社会になるのではないかと考えたりしています。
そういった社会を作ることで、本当の意味での「健康」が叶うのかな、と。
次回以降のメールでそんなお話しもできればと思っています。
それでは次回もお楽しみに。
今日もありがとうございました。